ベージュのつもりがピンクに近い色でショック

 5年ほど前に中古住宅を購入しました。
築20年近かったので、外壁と屋根を塗り直したのですが、外壁の色選びを失敗したなと今も思っています。
屋根は落ち着いた感じのグリーンでとても気に入っているのですが、外壁の色に明るめのベージュを選んだつもりが、塗装したらかなりピンクっぽい色だったのです。
 塗装の色を選ぶ時に、「外壁は日光が当たって実際よりも薄い色に見えるので、思っているよりも少し濃い目の色を選ぶと良い」と聞いたのでそうしたのですが、完全に失敗でした。
余計なことを考えずに、色見本を見た時に一番気に入った色をそのまま選べばよかったと後悔しています。

 人のせいにするわけじゃありませんが、リホームを頼んだ業者の営業の人が忙しそうな感じで、あまり相談に乗ってもらえなかったのも原因のひとつかなと思います。
やはり、こういった慣れないことは、プロの意見を聞かないと思い通りにはならないものだと思いました。
もっと積極的にアドバイスしてくれるような業者だったら、こういった失敗はしないで済んだかもしれません。
2社から見積もりをとって安かった方を選んだのですが、安いには安いなりの理由があるものです。次に塗り直す時は、業者選びをもっと慎重にしたいと思います。

外壁が汚れる5つの原因

外壁は年月の経過とともに、汚れが目立つようになって来ます。この汚れの原因は、大きく分けると5つの原因に区分できます。ここでは、この5つの原因について、詳しく見て行きたいとおもいます。

まず第1番目の原因としては、カビが上げられます。カビはご存知の通り湿度が高い場所に発生しやすく、隣家と近く陽当りの悪い所に発生しやすい汚れの代表的なものです。
第2には藻やコケが上げられます。これもカビと同様の環境で発生しやすく、緑色に汚れが見える場合は、この藻やコケが原因の事が多いと言えます。
第3は雨だれと呼ばれる汚れです。これは窓枠や換気扇のフードの下に生じやすく、これは外壁のチリや埃が雨水で流されずに滞留して生じるもので、黒っぽく汚れの流れとして見られるものです。

またサビも汚れの原因となる事もあり、これが第4の原因です。例えば焼付塗装されたトタン等の金属が劣化して、そこに生じたサビが雨だれと同様の形で壁面を汚すケースです。

最後に第5番目の原因としては、チリや埃が蓄積されて薄汚れた感じになると言うものです。幹線道路の側では、車の排気ガスも汚れの大きな要因となる事も知られています。
こうした汚れは美観を損ねるだけでなく、その原因によっては、外壁を傷める事もあります。従って、取り除ける外部要因なら、それを除去すると共に、原因を把握し、その原因対策に強い塗料を選んで塗装し直す事が大切と言えます。

家を建てる時に気になる外壁の汚れ

いざマイホームを建てようと思った時に、色々な家を見て周る事がありますね。
もちろん中までは見れないので車で通りすがりながら「あの家の壁の色可愛い」とか「あの屋根の形がカッコいい」など話していると楽しい気持ちになります。そんな時に目に着くのが外壁の汚れです。自分の家もこんな風に汚れてしまうのかなと思うと心配になって悩んでしまう方もいると思います。
そんな悩みに知っておくと有利な情報が外壁汚れの対策方法なのです。まずこれから家を建てるという方には光触媒の外壁をお勧めします。
光触媒の外壁とは、汚れが付きにくく汚れが落ちやすいという性質を持った外壁です。この外壁で家を建てれば外壁の汚れにあまり悩まずに生活を送れるでしょう。しかし、通常の外壁よりもお値段が少々高めですからしっかり検討してからのご利用をお願いします。
もう一つの方法としては、汚れが目立ちにくい色の外壁にする事です。白や黒の外壁は汚れが目立ちやすいので、クリーム色やグレーなどの色を使用して模様風の色彩外壁にすると汚れ事態は目立たなくすることが出来ます。
もうすでに家を建てられている方には、光触媒塗料やナノテク塗料といった最先端の塗料で外壁を塗りなおすことにより同様に近い効果を得られる方法もあるので、是非検討してみてください。

外壁塗装における色選びの失敗例

外壁塗装リフォームは総工費が100万円近くになることもある一大イベントですので絶対に失敗させたくないですよね。まずはどんな失敗があるのか、代表的な例を挙げてみましょう。

思っていたのと違う

サンプルや色見本をじっくり比べ、コンピュータも使って綿密にカラーシミュレーションもして外壁塗装の色を決めたはずなのに、仕上がりがなんだか思っていたのと違う…ありがちな失敗例ですが、回避する方法もちゃんとあります。

すぐに汚れや劣化が目立ち始める

塗装工事完了直後は見栄えも良く大満足だったのに、すぐに外壁の汚れや色あせが気になり始める…これもよくあります。なぜそうなってしまうのか、原因をしっかりと理解しておけばさけられるトラブルです。

色による家のイメージの違い

近隣住民とのトラブル

外壁塗装の色が周囲の景観を損ねるといった近隣住民からの苦情やトラブルが発生するのは稀なことではありますが、注意するに越したことはありません。深刻なケースであれば裁判沙汰にまでなった事例もあります。

失敗を避けるための色選びの基礎知識

外壁塗装の色選びに関する基本的な知識を身につけておけば、上記のようなトラブルや失敗を上手に回避することができます。

近隣の町並みをよく観察する

街ごとにそれぞれ違った雰囲気がありますよね。まずは自分の住んでいる場所の街並みをよく観察してみましょう。どんな色で塗ればしっくりくるか、どんな色で塗っている家が街の景観を乱さず上手に個性を出しているか、いろんなアイデアが見つかるかもしれません。

白川郷の街並み

「サンプル」の役割を理解する

外壁塗装の色を選ぶときにはきっと「カラーサンプル(色見本)」を活用することになります。カラーサンプルは色選びになくてはならないものですが、あくまでサンプルですので完全に見本通りの色・仕上がりになることは期待せず、完成をイメージする上でのひとつの参考と考えましょう。またサンプルを閲覧するときには実際の自然の光に近い光の下で見るようにしましょう。

「面積効果」とは?

色選びにカラーサンプルを活用する場合は「面積効果」という言葉も覚えておきましょう。カラーサンプルは実際の塗料で塗られていますが、大きさはほんの数㎠です。これを外壁というより広い面積に実際に塗装してみると同じ塗料でもサンプルより薄い色に見えることがあります。この、同じ色でも面積が広ければ広いほど薄く見える現象を「面積効果」といいます。サンプルを参照する時はイメージする色よりも少し濃いめの色を選ぶと良いでしょう。

「好きな色」ではなく、「雰囲気・イメージ」を先行させる

誰しも好きな色、自分のテーマにしている色ってありますよね。でも、外壁塗装の色選びで失敗しないためには、色よりもまず「雰囲気・イメージ」を決める方が賢明かもしれません。シックでおちついたイメージ、ポップで明るいイメージ、ヨーロピアンな雰囲気、といった具合にまず雰囲気やイメージをはっきりさせるなら、どんな色で塗るとよいかが見えてきます。

色ごとの特徴

イメージが決まれば具体的な色選びのアイデアが見えてきます。ただ、色ごとの特徴や弱点もよく理解しておきましょう。

例えば赤や黄色は色あせしやすいですし、白は色あせしにくいものの汚れが目立ちやすいという弱点があります。もし塗りたい色が色あせしやすい場合にはグレードが高く耐用年数が長いラジカル塗料やフッ素塗料を、白系の汚れが目立ちやすい色を選ぶ場合にはセルフクリーン効果のある光触媒塗料(汚れが太陽光で分解され雨で洗い流されやすくなる塗料)を選ぶなら美しい外観を長持ちさせることが出来ます。

もし色の好みよりも耐久性を最重視したいという場合は、もっとも色あせしにくい青系を選ぶと良いでしょう。

カタログで「光沢保持率」をチェック!

使用する塗料の機能や見た目がどれほど長持ちするかもとても大切なところ。塗料ごとの「光沢保持率」がひとつの判断材料になります。

これは外壁塗料が大敵である「紫外線」に対してどれほど耐久力があるかをあらわす項目です。塗り立ての塗料の光沢を100%とした場合、そこにキセノンランプという特殊な照明を何時間あて続けると塗料の光沢が80%まで低下するかがグラフ表示されています。キセノンランプ300時間分の光が日本の内陸部の1年間の太陽光に等しいので、例えばグラフの表示が3,000時間で80%までで落ちていれば、その塗料の光沢はおよそ10年間持つ、と考えることができます。

法律・条例・ガイドラインにも注意

外壁塗装の色選びに法律なんて関係なさそうに思えるかもしれませんが、2005年に施行された景観法により「景観計画地区」内の建築物は色を塗り替える際は届け出が義務づけられています。ほかに土地の特色に合わせた条例が制定されている場合もあります。自分の住んでいる土地にどんな法律や条令が関係しているか、業者に相談してみると良いでしょう。

また、行政区ごとに「景観色彩ガイドライン」というものが作成されていることもあります。ガイドラインは建物の外観に関して法的に規制をかけるものではありませんが、土地や街ごとの色彩の特徴や景観を保つために推奨されている色などが明示されていますので一度目を通してみる価値はあります。

外壁塗装における最近のトレンドとは

ファッションの世界では年ごと、季節ごとのトレンドがはっきりしていますよね。実は外壁塗装にも年ごとの「トレンドカラー」といわれるものが存在しています。

pantone

そもそも「トレンドカラー」とは?

世の中の多くのトレンドに発信源があるように、トレンドカラーにも発信源があります。つまり、前もって「今年は○○色が流行る」ということがほとんど決まっているわけです。

この発信源となっているのがアメリカの企業「PANTONE」です。色にまつわる様々なデータを扱う会社で、毎年「パントン・カラーオブザイヤー」つまりその年のトレンドになる色を発表しており、これに世界中が注目しています。また日本でも独自に「日本流行色協会」という団体が毎年のトレンドカラーを発表しています。PANTONEが主にファッション業界でのトレンドを予測するのに対して、日本流行色協会はファッション業界に加えて様々なプロダクトやインテリアに関してのトレンドカラー(1色を推すのではなく様々な色の組み合わせ)も発表しています。

過去にはどんな色が流行ってた?

上記のPANTONEの予告によれば2016 年のトレンドカラーは「Earthling Brown(モデレートブラウン)」、2017年は「Greenery(草木のような緑色)」でした。実際には2016〜2017年にかけて外壁塗装でもっとも選ばれていたのは「ホワイト系」だったようです。ただ上位20位圏内を見てみるとブラウン系の色もかなりランクインしているのでPANTONEの影響が現れているのかもしれません。

2018年の流行色はこれ!

では、2018年には何色が流行るのでしょうか?

PANTONEは2018年のトレンドカラーを「Ultra Violet(すみれ色)」と発表し、日本流行色協会はバランスを重視した「ニュートラルカラー(色味をほとんど含まない色)」を提案しています。スミレ色をそのまま外壁塗装に使うにはちょっと勇気がいりそうですが、「ニュートラルな(薄めの)スミレ色」であればステキな景観になりそうですね!

ツートンカラーにする場合の注意点

外壁塗装はどうしても一色にまとめなければならない、ということは決してありません。選べる色の選択肢が増え、組み合わせでより個性的な家に仕上げることも可能です。

ツートン塗装の色選びは難しい?

1色選ぶだけでも難しく感じる人が多いので、ツートンだとよりハードルが高いと感じられるかもしれませんが、まずはメインになる色を決め、2色目はその同系色または近い色(色相環で隣り合わせになる色)を選ぶならいびつになることはまずありません。例えば同じブラウンでも明度や彩度の違った2色を組み合わせるなら、調和のとれたカラーリングにできるでしょう。また建物全体の上下で色分けする場合、濃い色を下に持ってくるようにしましょう。

ツートンのお家

3色にするとまとまりやすい

2色でしっくりこないという場合、あえて3色目を加えるという方法もあります。この場合、色の組み合わせを計画する際に塗装面積を3等分してしまうのではなくまずは「ベースカラー(全体の70%)」、次に「アソートカラー(全体の25%)」、最後に「アクセントカラー(全体の5%)」という順番で選んでいけばカラーリングはまとまりやすくなります。
また、カラーシミュレーションをうまく活用し、お住まいの全体的な色を決めていくことがおすすめです。街の外壁塗装やさん千葉では、無料でカラーシミュレーションを承っていますので活用してみてはいかがでしょうか。

 

仕上がりがイメージと違った場合、塗り直すこともできる?

総工費が高額になる外壁塗装。もし工事が完了し足場まで撤去し終わった後に「なんだか思ってた仕上がりと違う…」となってしまった場合、塗り直してもらうこともできるのでしょうか

「イメージと違った」だけでは塗り直しは難しい

もし業者が見積書にある塗料を使っていなかったとか、工事に何らかの手抜きや落ち度があったという場合であれば話は別ですが、適正に施工された結果が「イメージと違う」という理由で当初の見積もり予算内での塗り直してもらうことは不可能です。塗料選びを業者任せにしてしまった場合でも同様です。それは業者や塗料メーカーのミスではありませんし、どんな保証内容にも含まれていません。

トラブルを避けるために段階的に仕上がりをチェック!

塗装工事を満足のいく仕上がりにするために、段階的にチェックするようにしましょう。一般的に外壁塗装工事は下塗り・中塗り・上塗りの3回に分けて塗装されます。それぞれの塗りが終わった段階で確認させてもらうことができます。ただし、場合によっては設置された足場に必ず張られている飛散防止シートを確認のためにいったん取り除くという時間のかかる作業が必要になりますので、業者に前もって確認したいタイミングを伝えておくようにしましょう。飛散防止シートを大幅に取り除く場合は多少の追加費用が加算される場合もありますが、自己都合での塗り直しは数十万の追加料金が発生することもあるので、自分の目で確認することは非常に重要です。

さいごに

イメージをはっきり思い描いてそれを実現させる、外壁塗装リフォームはきっとそんな楽しいイベントになるはずです。失敗を上手に避けつつ、マイホームに新しい輝きを持たせるためにこの情報をぜひ役立ててください!
街の外壁塗装やさん東東京店では塗装工事に着工する前にカラーシミュレーションだけでなく見本板などでも確認し、満足度の高い塗装メンテナンスを行っています。気になる方はぜひ無料点検・お見積りを利用しましょう。